遊び人の雑学

生活にほぼ役に立たない遊び人の雑学

あんまり成功しなかった世界初をたくさん採用したバイク・CB450

世界最初のDOHCエンジンを持つ量産市販バイク・CB450

今から40年近く前に、アメリカ市場のシェアを得ようとホンダが作ったバイク

世界初の量産されたDOHCのエンジンを持つバイク

CB450と言うバイクのざっくりとした解説です。

ホンダは、アメリカではスーパーカブで小型バイクのシェアを確立したため

次は高排気量のバイクのシェアを狙おうという事で作ったバイクです。

当時のアメリカでは、

ハーレーやインディアンなどのアメリカ車

660ccのスポーツ走行に性能を振ったヨーロッパ車

がシェアの大半を占めていました。

当時のホンダはレースに注力しており

ヨーロッパのバイクのシェアを奪おう

ということで始まったこのホンダのプロジェクト

当時は660ccのSOHCのエンジンが主流でした。

という事で、これを450ccのDOHCのエンジンで超えてやろう

そういう事で始まったようです。

まだまだ新しい技術が生まれていった時代

ここで技術のホンダをアピールするには

F1のDOHCの機構、小排気量で大排気量を上回る力

そういった物が必要だと思ったんでしょうね。

ついでにキャブレターもCVキャブと言うダイヤフラムを用いたキャブレターで

ピーキーな性能ではない、アメリカの走りに合わせたキャブも採用しました。

しかし、そう簡単にDOHCのエンジンが作れるわけではなく。

バイクのような小さなエンジンでは当時の鋼材の都合から

バルブを動かすためのスプリングを作ることができませんでした。

そのため、世にも珍しいバルブスプリングとして

トーションバースプリング(ねじりばね)を採用しました。

身の回りで使われているものとしては、物によりますが、洗濯ばさみに使われているスプリングです。

これ以外にもドゥカティが作った板ばね式のディスモドロミックと言う機構がありますが、

たぶん、この二つ以外のDOHCの構造として普通のスプリングを用いていないエンジンは無いと思います。

さて、この機構、割と個人的には面白い機構だなと思います。

その次は、CVキャブについてですが、このCVキャブは負圧で針が付いたダイヤフラムを動かすことで燃料の量を調整しているのですが

このキャブレター、量産車では世界初採用だったため

ものすごく悪いと言われています。

DOHCの構造を持ったのに、このキャブのせいで悪いとよく言われています。

新車の時から調子が悪いという事はざらにあったようです。

その次は、フレームの問題もありました。

初代のCB450はK0と言う文字が車体番号に入っています。

このk0は、初代なので、最もトラブルが出る確率が高いのですが

高速で走ると、シミ―現象という現象が発生します。

ヨーロッパのバイクに勝つために、時速180kmを出す。

これも性能の一つとして目指していたのですが

フレームの性能が低かった、と言うよりも設計の都合で

シミ―現象と言うハンドルがガタガタと震えるといった現象

そういったことが発生してしまう事があったようです。

なので、k0以降のモデルはフレームの延長、キャスター角の変更がされているようです。

ついでに、ハンドルのブレを抑制するステアリングダンパ―の先駆けとして

ステアリングロッドというものが取り付けられています。

 

さて、ここら辺でCB450に関してのざっくりとした解説は終わります。

まぁなんでこんなにCB450に詳しいのか

それは、CB450を持っているからなんですよね。

まぁ持っていると言っても、フレームだけなんですけどね。

それも初代、K0のフレームです。

色々と悪いうわさしか聞かないk0ですが

その内、復活させようと思います。

デザインも様々かつ、部品の欠品が目立ちますが、いつの日か

CB450を公道で走らせようと思います。

その時と言うか、レストアを始めれば、その過程や走ってのレビューなど

ブログにあげようと思います。

それでは