ロータリーをキャブで詰めていた人はスゴイのでは?
日本で唯一マツダが自動車に採用した!
とか言われていますが
日本ではマツダ以外にトヨタ、日産、ヤマハ、ホンダ、ヤンマー、スズキ等々
技術を導入しようとしたメーカーは沢山ありますし
実際にエンジンを自動車に組み込んだり実用化したメーカーというのはあります。
ただ、量産化にこぎつけ、大量生産して普及させたという意味合いにおいては
マツダが唯一という事です。
そんなロータリーエンジンですが
ノッキングしてしまうとエンジンが一発で終了するらしいと
実際、ノッキング自体は発生しているらしいのですが
ロータリーエンジンの特性上としてノッキング自体は発生しにくい構造です。
理由としては
扁平な燃焼室があるからなんですよね。
この扁平な燃焼室が原因で
・圧縮比が大きくとれない。
・燃焼効率が悪いため燃焼ガスの温度が低い
そう言う特性があるので
普通のレシプロエンジンと比べてノッキング自体は起きにくい
そう私は考えるのですが
ノッキングは普通に起きるし擬人ノッキングというレシプロでは起きない現象
それがあるらしいんですよね。
ロータリーエンジンは燃焼室自体が動いているので
火炎伝播に時間がかかり、燃焼室内の圧力が均一ではないという
一部だけ高圧で一部だけ低圧という状況も起きます。
ロータリーエンジンの圧縮比自体は9~10程度と言われていますが
これはプラグホール周辺のみで
3角のローターの頭頂部は実際はスゴイ高圧が掛かっているのでは?
そう考えるとロータリーのシールという物は頑張ってる物なんだなぁと思います。
まぁそんなことはどうでも良いとして
ロータリーエンジンにノッキングが起きるとそうなると壊れる
というか壊れやすくなる
そう考えるとキャブ時代のロータリーエンジンでセッティングを詰めていた人ってすごいなぁと思います。
純正というメンテナンスしておけば壊れないという基準値的存在から
パワーを出すにはこれで良いけどこれ以上の負荷をかけたら壊れる
というギリギリのラインを探っていく作業
時代が違うので一概には言えませんが
ロータリーエンジン1基は100万円を下らなかったはずなので
100万円を一発で鉄くずにするかしないか
という事をしていたと考えると
なかなかスリルがあって面白そうだなぁと思います。
まぁ今の時代にキャブでロータリーを動かしている人は少ないと思いますが
詰めていた人っていないですかね。
一回自分もやってみたいものです。
まぁ100万円鉄くずチャレンジができるほどの財力は無いので
お金がなぁと思いますが…
それでは