遊び人の雑学

生活にほぼ役に立たない遊び人の雑学

SVエンジンの方が面白いことができる?

さてさて、今回はSVエンジンについてです。

SVエンジンとは何ぞや?

と思う方が多いと思いますが

バルブがピストンの横にあるクサビ型燃焼室を持ったエンジンです。

OHVのエンジンの祖先にあたる形のエンジンで

戦前のハーレーのフラットヘッドと呼ばれるモデルのエンジンや戦前のアメリカのV8エンジンなどではこの型式を採用しています。

通常のエンジンでは、シリンダーヘッドにバルブがあるのが一般的ですが

バルブがピストンの横にあって、シリンダーヘッドに何も無いので

冷却用のフィンが切られているのとスパークプラグを刺す用の穴があるだけです。

製造に関しては、複雑なシリンダーヘッドを作る必要が一切なく

ブロックに排気用の中子を作っておけば、あとはバルブ用の穴を掘って

バルブシートを焼き嵌めすればブロックとしては完成します。

まぁピストンの横にバルブがある関係で

強制的に吸・排気効率が悪いと言われるターンフローのエンジンになり

クサビ形の燃焼室であるがゆえに燃焼効率も悪く

そして、OHVやSOHC、DOHCのどの型のエンジンよりも圧縮比が大きくとれない

生産性と整備性しかよくないエンジンです。

しかし、整備性だけは良いので

精度が期待できなかった第一次、第二次世界大戦の時代で

航空機のように大きなスペースに多気筒エンジンを載せることができなかった

陸戦用小型車両(ジープやバイク)、農業用のエンジンなどでは

製造性、整備性に優れたSVエンジンが採用されています。

 

まぁそんなことはどうでも良いとして

ターンフローのOHV2バルブでスゴイ頑張っているアメリカのエンジンの記事を

雑誌で見たので

とりあえずは2バルブOHCよりも古い型式であるSVエンジン

私なりのお遊びをしたいなと計画しているんですよね。

実家に農業用のSVエンジンが一基あるのでそのエンジンをベースに

まずは、シリンダーヘッドをスパークプラグ4つの多点点火にして

クランク軸のピストン後端から、順番に点火し

最終的に排気バルブに一番近い所を点火して

多点点火で燃焼効率を上げる遊びをしてみたいなと思うんですよね。

燃焼効率の悪いエンジンで、燃焼効率を高めることができれば

さぞ面白いだろうと

まぁ圧縮比を上げるという事はできませんし

ほぼ同時点火で点火をするのですが、地味にずらさないとだめだと思っているんですよね。

発生する火花自体は小さくなりますが

CDIからのプラグコードを無理やり4分割する方針で考えています。

また、キャブも変える予定なので、

純正の定格運用専用のしょっぱい固定ベンチュリのキャブから

吸気管を新しく製作して、適当な可変ベンチュリのキャブ(整備の面からは中華のVMキャブ)と、適当な排気管と遮熱版を作って

安定駆動ができるようになれば

昨日ブログに書いたように

独自設計のシーソークラッチのミッションと削り出しシャフト駆動をさせるためのハブを作ってすべてを組み立て

私有地内で試走させてみた後に

原付として市役所で登録することができればバンザイして

鉄メットと、作業つなぎでなんかそれっぽい格好をして

近所を乗り回して、遊びたいと思います。

 

それでは