メモ書きの計算回…題材はレブル君
最近ですが、なんだか良いなぁと思えるものが無いんですよね。
そういう事で書くことが無いんですよね。
まぁできたらいいなぁ程度で最近考えたのが
レーシング用キャブレターの2大メーカーの内の1社
ソレックスの固定ベンチュリーキャブレターをレブルにくっつけたいなと言う。
実は、ソレックスには360cc旧規格軽自動車に使えるキャブで36パイのキャブがあるんですよね。
高回転までカツカツに回すことを考えれば、このキャブでも233ccのエンジンは回るのではないか?
という事で計算してみました。
ミクニが出しているキャブレターに関する公式
最適口径=0.65×√(排気量(cc)×最大出力発生回転数(rpm)×0.001
これを利用して計算してみようと思います。
現在決まっている数字は
使いたいキャブの口径は 36パイ
レブル君の排気量は 233cc
これを式に当てはめて
36=0.65×√(233×最大出力発生回転数(rpm)×0.001)
レブル君の排気量233ccは
一気筒あたりのボア×ストロークは53×53で166ccのスクエア型のエンジンです。
そして、このエンジンのスペックからおそらく壊れる限界だろうと思われるピストンの平均スピードを求めてみよう。
という事で下の式を出しました。
平均スピード=2×ストローク/1000×回転数/60
ホンダはエンジン屋として
平均ピストンスピードは22m/s以上のエンジンを作っていますが
さすがにレブルのエンジンでこのピストンスピードにすると壊れるだろうという事で
20m/sまで回すこととして逆算するために式に当てはめると
20=2×53/1000×回転数/60 20=106/1000×回転数/60
20=0.106×回転数/60 20×60=0.106×回転数
120=0.106×回転数 120÷0.106=回転数
回転数=11320 11320rpm
結果は11320回転
発想が恐ろしいというかおかしくない?
と思うくらい回しますが、バイクのエンジンなので持ってくれるのでは?と思います。
壊れたらその時はその時ですがホンダのエンジンだから持ってくれるだろう
というあらぬ期待を持ってるつづけていきましょう。
エンジンは回しすぎると最終的に抵抗になってパワーが下がってくるので
(はたして、レブルの2バルブエンジンでここまで回るのか?)
キリを良くするために11000回転まで回すことにして
口径=0.65×√(233×最大出力発生回転数(rpm)×0.001)
口径=0.65×√(233×11000×0.001) 口径=0.65×√(233×11)
口径=0.65×√2563 口径=0.65×50
口径=32.5 32.5パイ
なんと、ダメでした。
36パイまで届きませんでした。
250ccになれば届くかもしれませんが、233ccでは無理と…
ただ、ソレックスのキャブレターはアウターベンチュリーで口径を絞れるので
それで絞っていけば、36パイのキャブを限界まで絞って
長いファンネルを使って吸気流速を上げて
低速でも使えるようにセッティングを出せば行けるのでは?
と思いましたが、お金がかかりすぎるのとエンジンの替えが効かないので
現実的じゃないという結論になりました。
まぁ11000回転まで回すという時点で、ヘッド周りの改修が必須になってきます。
そして、絶対に低速が弱くなるのでレブルの持ち味を確実に殺しています。
また、ソレックスのキャブレターは自動車用の固定ベンチュリーキャブなので
バイクに使うと高確率で動作不良を引き起こす事でしょう。
ハーレーにはリンカートという固定ベンチュリーのキャブを取り付けるカスタムがあって、そのキャブの構造を模倣すればできないことは無いでしょうが
キャブ自体にも改造を施すことを考えると
時間、お金、知識が必要になるのでやるのをあきらめたほうが良いかと思います。
技術の無駄遣いは割と好きな部類ですが
私には無駄遣いできるほどの技術はありませんし
まずお金が足りないのと、足バイクを今失うのはどう考えてもダメなので
将来に、超絶的に余裕があれば再度考えてみようと思います。
それでは