時代で変わったクランク角度
今のバイクの並列2気筒のエンジンでは180度クランクが主流らしいですが
バイクの歴史を見ると
前史~1970年後半(180度)→1980~2000後半(360度)→現在(180度)
時に特殊な角度のクランクもありますが、それは無視でお願いします。
ざっくりですが、180度→360度→180度こんな感じでクランクシャフトの構成が変わっているような気がするなぁと思います。
2ストの場合は180度クランクにしないと並列2気筒の意味が無いので
絶対に180度クランクですが
4ストエンジンの場合は360度も180度も選べます。
性能的な意味合いでは、180度クランクが良いと言われていますが
構造上、クランクシャフトのバランスが良いため、偏りが無い分振動は少なくできるのですが、偏りが少ない為に低速での扱いが地味に難しいという。
そういう所があります。
カウンターウェイトとフライホイールの振りが少ないのに
バランス自体は良いので、回していけば性能が出ますが
低回転での性能は低いという事です。
点火系も360度クランクを採用しているエンジンのように捨て火ができないので
ポイントの接点を増やしたり、イグニッションコイルを増やしたりと
そう言ったことをしなくてはいけない物なので
製造の観点から見ると地味に面倒ですね。
1970年代以前のバイクという物は、2ストの単気筒が主流で
4ストロークの大排気量エンジンになってくると、使用者が限られてきたり
フィルムの配達を職業にしているプレスライダーや速度を求める走り屋が購入していたので、2気筒の場合は180度のクランクシャフトのエンジンのバイクが販売され
それ以降はバイクの購入者が増加していって
楽なバイクを求める消費者やアメリカンブームなどで低速で扱いやすいバイクを欲する消費者が増えたことで360度クランクのエンジンのバイクが増加し
現代のスポーツバイクが売れているような時代かつ省燃費でありながら、性能を向上させないと環境問題についていけなくなった時代の為に
180度クランクのバイクが増加していったんじゃないかと予想します。
まぁ実際は知りません…
個人的には、180度クランクのエンジンが好きです。
GS400というバイクのあんな感じの音が好きなんですよね。
ついでですが、レブル君のエンジンは360度クランクです。
過去にはレブル君のエンジンを180度クランクにしたいとか
そう言った事を考えていました。
今思えば、CD系列のエンジンに180度クランクのエンジンがあったような気がしているので探せば純正流用が可能な180度クランクがあるかもしれません。
レブル君のエンジンがお亡くなりになった時に、お金があればなんかやるかもしれません。
それでは